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プラモは積むものver3

買っては積んでそびえ立つバベル。少しでも崩すのだ!!

自家製ソフビフィギュア#06.5

取り合えず貰ったサンプルをほぼほぼ使い切ってやってみた訳ですが、そこから気付いた点や改善点など覚書。


1)シリコン型の気泡
やってみればそりゃそうだろって思うんだが、型内部の気泡が加熱すると膨張する。
今回の型製作方法だと一度で必要な肉厚まで盛るのが難しい。(回してても垂れちゃうので)
2層目を塗る際に上手く1層目とくっつかないと、そこも空気を含んでしまって膨張する。
特にその1層目と2層目の間に剥離が有ると内側に大きく膨張して注いだゾルの形状を変形させちまう。
1回目の仮焼き時の影響が大きくて、内部に膨張するとゾルが固まりつつ内側に変形して割れて固まってしまう。そうなってしまうとどうにもならん。
1層目と2層目に剥離が無く、大きな気泡の無い型製作を目指す必要がある。

が、カップターナーで原型を回転させながらそこにシリコンを塗る様な作り方ではいくら塗る前に脱泡しても、多少の効果は有るだろうが完全に解決までは難しい様に思う。
カップターナーごと真空槽に入れられれば塗布後も脱泡出来るけど、現状AC100Vで回してるのでそれは出来ない。
1層目と2層目が融着しない部分が出来てしまうのも今一理由が分からん。
いらん時にはガチガチに一体化してしまう癖になんでや…。

やっぱり原型の周囲を型枠で囲って、そこに流し込んでちゃんと真空脱泡かけて作る方法で、一発で必要な肉厚を確保しつつ、気泡の少ない綺麗なシリコン型を作る事を目指すのが正解な気がする。

2)焼き時間
通常の工場で金型使って引っこ抜く手法だと、
油温200度で仮焼き20秒,本焼き2分位な模様(ネット調べ)
原型の大きさやその他条件でも色々変わると思う。
本手法の場合、それでは全然固まらない。
自宅の設備環境的に油温が中々上げずらい。
油を鍋で加熱する訳だが、家庭用調理器具って安全装置付いてるでしょ。
サラダ油とかの発火点には全然余裕が有っても、調理器具が止まる。
魚介類の天ぷらだって180度位で良い訳で、鍋の上層まで200度にするのは中々難しい。
放射温度計でこまめに測定しながらやって、安全に配慮しながらやってなんとか油温の確保は出来るが、その際の型内部は150度前後。
型の厚みもマチマチだし、ゾルが溜まる部位も原型によるし、これは原型毎に数回テストショットを抜いてみて安定した焼き時間を出していくしかなさそうな気がする。
1回目の仮焼きで肉厚が決まる訳だけど、原型の形状にもよると思うが40~1分は加熱しないとダメな感じ。
ホントここは大きさやシリコン型の肉厚、そもそも使ってるシリコンの種類によって変わると思うので、やっぱりテストしてその型に合った時間をその都度出す必要が有ると思うが。
2回目の本焼きに関しては3~4分でやってみてる。
これに関してはまぁそんなもんかなと思う。
油に浸かりきってない型上部のいらない部分は半硬化で、カリカリするとボロボロになって取れる位になる。
抜いた成型品に関してはしっかり硬化出来てるし、焦げたりしてないのでこんなもんなんだろうな感じ。
まぁそれも大きさ他諸条件で変わるんだろなとは思うが。


3)脱泡
今回は初回という事もあり、まずはそもそも成形出来るのかをさっさと確認したかった。
だから真空脱泡はせずに適当に流して焼いてた。
結果、思ってた以上に気泡が残って穴が開いてしまった場所やスになってしまった場所も有る。
仮焼き前は必ず脱泡が必要な気がする。
で、執筆後にちゃんと脱泡してやってみたが、やっぱり脱泡すればこの問題は解決出来たので、真空脱泡は必須かなーと思う。
まぁ面倒だけどね。



そんなこんなで貰ったサンプルは殆ど使い切ってしまって、もっと小さいサイズを試す事位しか出来ない状況なので一旦ここまで。
続きは正式に材料購入して届いた後にでも。
結局はシリコン型をどこまで綺麗に作れるかがキモかなと。
それさえ出来てしまえばこれまで試した結果に基づいてやれば綺麗に出来るんじゃなかろうか。

ま、ボチボチWFの版権申請結果が出る時期なので、その結果によりけりって事で。

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